聖徳太子2.0 の理念
十人の話を同時に聴き、合意点を見出す ― 1400 年前の理想を、AI で現代に実装する。
背景:私たちが解きたい問題
SNS や掲示板の多くは、エンゲージメントを最大化するアルゴリズムによって、結果的に「異なる意見の人を黙らせる装置」として働いています。怒りや恐怖を喚起する投稿ほど拡散され、フィルターバブルとエコーチェンバーが社会の分断を加速させてきました。
「賛成か反対か」を競う構造そのものが、合意形成にとっての最大の障害です。いま必要なのは、立場を超えた共通の地平を可視化し、誰もが頷ける一文を一緒に探す技術と場です。
解決の手がかり:ブロードリスニング
台湾の元デジタル大臣 Audrey Tang 氏と E. Glen Weyl 氏が著書『Plurality(多元性)』で提唱した ブロードリスニング(広範傾聴) は、Broadcasting(少数の声を多数に届ける)の反転として、多くの声を AI で集約し可視化する技術です。
その代表的な実装である Pol.is は、台湾の vTaiwan プロジェクトで Uber 規制問題に活用され、4 週間で当初激しく対立していた 4 グループから 95% 全員合意の具体策を発見しました。日本でも 2024 年の東京都知事選で安野貴博氏が「AI あんの」として実践し、GovTech 東京の「2050 東京戦略」策定に発展、現在は「デジタル民主主義 2030」プロジェクトとして継承されています。
名前の由来
聖徳太子は伝承上、十人の話を同時に聴き、公正に裁定したと言われます。これはまさに、現代のブロードリスニングが目指す姿そのものです。聖徳太子2.0 という名前は、技術によってその理想を現代の規模に拡張するという意図を込めたものです。
5 つの設計原則
- 対立ではなく地形を可視化する ― 賛否の数ではなく、意見グループの分布と重なりを地図として見せる。
- 多数決ではなく合意度で評価する ― すべての意見グループが頷ける意見を上位に。多数派が押し切れない設計。
- 意見ではなく案で議論する ― 投稿は 1 論点 1 文に強制し、人格攻撃が構造的に書きにくい UI に。
- 意見の地形図と合意度 ― すべての立場が見えるブロードリスニングの場。
- 過程を全て見せる ― 投票・クラスタ・合意度を誰でも検証可能な形で公開。透明性は信頼を生む。
3 つの対象スコープ
聖徳太子2.0 は Social9 のアプリでありながら、独立した公開サイトとしても運用されます。お題ごとに 3 つのスコープを選べます。
- 一般公開(public):世界中の誰もが閲覧可能。投票・投稿には Social9 アカウントまたはメール認証が必要。
- 組織限定(org):Social9 の特定組織のメンバーだけが閲覧・投票可能。
- グループ限定(group):特定グループのメンバーだけに公開。
参考研究・先行プロジェクト
- Plurality ― E. Glen Weyl & Audrey Tang ほか
- Pol.is ― The Computational Democracy Project(vTaiwan の Uber 事例)
- Talk to the City ― AI Objectives Institute
- 広聴 AI(kouchou-ai) ― デジタル民主主義 2030 プロジェクト
- Community Notes (Bridging-Based Ranking) ― X
- vTaiwan の Uber 事例 ― Audrey Tang
お問い合わせ
「このテーマで聖徳太子2.0 を試してみたい」「行政・社内・地域の合意形成に活用したい」「協力したい」などのご相談は、株式会社Social9までお願いします。
株式会社Social9のサイト(サービス名 Social9)からお問い合わせください。
プライバシーと運営方針
聖徳太子2.0 は株式会社Social9が運営し、サービス「Social9」のプライバシーポリシーに準拠します。投票内容は集計目的でのみ利用され、個人を特定できる形での公開は行いません。詳細な運営方針は今後随時整備していきます。